COLLECTION 所蔵品の紹介

(写真)

作品名羽柴秀吉書状
時代安土桃山
作者羽柴秀吉
データ羽柴秀吉書状 小出甚左衛門秀政宛
(内容) かえす 其方の米 にてきかねしろかねやすく候は かい候てをかれ可申候、 そこもとさいそくいそき相きわめ候て、 ひまあきしたいにこされ候へく候、 遠山よりの返礼持セこし候、 いつれも披見候、彼表相済之由尤候、 一、あかなべ借銭之事、久太取さた候て、それへ渡し候ハん由、小さわ六三使参らせ候、猶、小六三次第可被仕候 一、具足屋彦一ふちかたの事、去年十貮俵とやらん渡候由候 間、去年ほと可相渡候、恐々謹言 十一月廿四日 秀吉(花押) 〆 小甚左衛門とのへ 筑前守
コメント本状は、秀吉が織田信長の武将時代に家臣の小出甚左衛門秀政に送った返書で、天正5(1577)年~10年頃のものと推定されています。小出秀政は、同郷の秀吉の家臣として主に経理を担当。天正13年からは岸和田城主になった人です。
書状の本文は祐筆の手によりますが、書き加えた部分と花押は秀吉の自筆。特に、軍備の蓄えを指示する部分で、米が高値のときに金銀貨に換金するよう指示している部分が自筆です。米を兵糧米として蓄えることが常識だった時代に、あえて金銀貨の重要性を認識していた、秀吉の先見の明を示す重要な史料といえるでしょう。

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